2012-01-01から1年間の記事一覧

「28歳研究者 原子力を問う」(『朝日新聞』2012年8月14日夕刊3面)

昨日の朝日新聞夕刊の文化面に、『「フクシマ」論 : 原子力ムラはなぜ生まれたのか』(青土社, 2011年)の著者開沼博と『核エネルギー言説の戦後史1945-1960 : 「被爆の記憶」と「原子力の夢」』(人文書院, 2012年)の著者の山本昭宏の「対談」記事が載っていた…

STSの方法論はそもそも「科学vs.社会」を前提としている?

*引用文中の句読点は「、」「。」に統一した。 STSの政治論的転回関係の文献を読んでいく中で以下の文章を見つけた。 ここでは、STSの方法論が「科学vs.社会」という概念対を下敷きにしていることだけを確認しておきたい。たとえば藤垣裕子は、STS研究の初…

「リスク・コミュニケーションの参与者の意図は、時に政治的である。」

昨日、平川秀幸氏の以下のツイートを読んだ。 全米研究評議会(NRC)の89年の報告書Improving Risk Communicationより引用:『民主主義における他のコミュニケーションの場合のように、リスクコミュニケーションの参加者の意図は時に政治的である。』(続 ht…

コリンズとピンチはホメオパシーを擁護していたのではないらしい。

id:kumicitさんのブログ『忘却からの帰還』の3月5日付の記事「CSICOPを斬ってたSTS学者」にSTS学者Trevor J PinchとHarry M. Collinsの著書からの引用とkumicitさんによるその日本語訳が載せられていた。 If homeopathy cannot be demonstrated experimental…