2024-01-01から1年間の記事一覧
アメリカの作家アンソニー・バウチャー(これもペンネーム)がアメリカの連続殺人鬼の偽名をペンネームに1940年に出版したNine Times Nineの邦訳は雑誌に掲載されて以来、単行本化されないままだった。それが、旧訳の単行本化と新訳の出版が2022年9月になさ…
S・S・ヴァン・ダインの『グリーン家殺人事件』の新訳(日暮雅通訳、創元推理文庫、2024年)を読んでいて、「ユリアヌスークラウディウス(四世紀ローマの皇帝)」(同書、109頁)という言葉が出てきた。銃による殺傷事件が起きたグリーン家の退廃について…
「ブロンクスのママ」シリーズで有名な作家ジェイムズ・ヤッフェは15歳の時EQMM誌に短編ミステリ「不可能犯罪課」を投稿し、同誌1943年7月号に掲載されデビューしている。その後このシリーズ全6作が同誌に掲載された。 「皇帝のキノコの秘密」は第5作目でEQM…