英米文学

シャーロック・ホームズ譚「三人の学生」と19世紀末英国の古典ギリシア語学習環境

ギリシア語初級の夏休みの宿題が、ギリシア語テキスト1ページのコピーを渡されて、全訳して誰のなんという著作のどこの箇所か探してこい、だったな… — ursus (@ursus21627082) February 10, 2021 このツイートを読んで、シャーロック・ホームズ譚の一つ「三…

「ウォーターローの海戦」?

先日、平井呈一訳『吸血鬼ドラキュラ』(創元推理文庫)を読んだ。 登場人物の一人ジョナサン・ハーカーが「弁理士」とされていたが、やっている仕事は「事務弁護士」のそれだよなと思っていたら、案の定原語は"solicitor"だった。 またジョナサンの婚約者で…

G・K・チェスタトン「秘密の庭」における「カトー」

*G・K・チェスタトン「秘密の庭」(『ブラウン神父の無心(童心)』所収)の内容の一部に触れています。 昨年12月にG・K・チェスタトンのブラウン神父物の第一短編集The Innocence of Father Brownの新訳が、ちくま文庫で出版された(南條竹則/坂本あおい訳『ブ…